前から観たい観たいとは思っていたものの、なかなか観る機会に恵まれていなかった『ゼロ・グラビティ』を先日土曜日、川崎IMAX(109シネマズ)で観てきました。
http://wwws.warnerbros.co.jp/gravity/
珍しく普段渋いことしかいわない会社の先輩も大絶賛だったのですが、いや正直俺も大絶賛ですね!!
なんというか、やっと人類は3D映画の作り方を学習したか!と感じました。
いままでは「結局3Dなんていらないんじゃない?」「物珍しいだけ。」「2Dのほうが見やすい。」なんて業界からもつぶやかれていたわけですが、やっと「これは3Dでみたい!2Dでは魅力が半分も伝わらない!3Dで観たかった!!」という映画が『ゼロ・グラビティ』です。『アバター』ではまだ到底たどり着けていなかった領域でした。
3Dムービーは奥行きがすごいとか手前に飛び出して見えるなどが特徴だと思われていましたが、今回一番の長所は『映像との距離感がつかめること』です。サンドラ・ブロックのすぐ隣にいるみたいなんですね。スクリーンという限定された視野領域も、逆に宇宙服を装着した際の視界の狭さのようで、むしろリアリティにつながる臨場感でした。
そういえばこの映画、SFではないんですね。実在の技術しか出てこず近未来でもない。映画も1時間40分と短いんですが、むしろ大気圏外から結末までの緊迫の91分をほぼそのまま再現しているような経過です。というかシナリオも半端なくすばらしい内容です。
作中で説明がなかったのでちょっと解説しますが、いわゆるスペースデブリと呼ばれる宇宙ゴミは無重量圏では超高速で飛翔していて非常に危険であることや、地球までの離陸・着陸速度は秒速9〜11kmほどで実は数分に過ぎないこと。大気圏外まで短波放送はもちろんAMラジオ電波も飛んでいるので、宇宙でもラジオが聴けることなど科学要素も満載です。それらが体験できるレベルで鑑賞できます。
特に割引要素もなく2200円で観て来たんですが(※会員だったのでプレミア席変更あり)、今回ばかりは値段は関係ないです!毎月1日の『映画が1000円の日』まで待とうなどと憂慮せずに、これでディズニーランドより超安いのはお得☆!! というか、いつか宇宙旅行に行く資金を貯めてる人はこれで一度体感しておこぅ!! というレベルですので、ぜひ観に行っていただきたい。3D映画の歴史を変換した名作です。
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