足幡.com

イラストレーター、足幡(あしはた)のお絵描きと活動やネタなどのブログです。    

カテゴリ:コラム > 作品やメディアの感想

a68bd592.jpg蒼天航路が終わった。


いままで本当にどうも有り難う。


おもえば、連載初回から最後まで作品のテンションや魅力が一切落ちない、奇跡の漫画だった。

それが11年。

すばらしい。深く深く魅させて戴きました。

最終話は、すべての技術の完成を見るような出来でした。

足幡鉄鋼所は、この作品と自分の漫画を耐えず比較しながら、描き鍛えて参ろうかと思います。

蒼天航路より上手いのか? 

蒼天航路より読めるのか? 

蒼天航路より深いのか?

蒼天航路より新しいか?

蒼天航路より驚けるのか? 

蒼天航路より心底楽しめるのか? 


蒼天航路より・・・

夜中に突然先輩から電話をいただき、急遽NHK特集の再放送を見ることになりました。
テーマは、『立花隆最前線報告 サイボーグ技術が人類を変える』

いや、ずいぶん驚きました。今後SFを描くうえで多いに参考になりました。脳に端子を埋め込んでアウトプットが実現可能だったなんて! 攻殻機動隊のバトーの眼ももう基礎技術は開発実用化されていましたよ(笑)。けっきょく士郎正宗の予言したものはすべて正しかった、なんて驚きです。
というか、これらの技術が製品化するまであと5年だそうです。近っ!! 空想世界が現実に追い抜かれるなんてカッコわるいですぅ。

印象的だったのは、脳に電極を埋め込んだロボット・マウスですね。動物を操作するためには命令をきいたことに対する報酬が必要なのですが、この場合は脳の快楽発生中枢を刺激してやって与えるそうです・・って怖ッ!!
そんなモノ人間でやられたらあらゆる文明文化が否定されてしまいますよ。未来の人間は脳に電極を埋め込んで快楽に満たされながら仮想世界に住み、実体は溶液のなかに浮かんでいるのかもしれません。


NHK特集WEB紹介記事
http://www.nhk.or.jp/special/libraly/05/l0011/l1105.html


第54回 「脳とは何か」を解き明かすサイボーグ研究最前線 - nikkeibp.jp - 立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」
http://nikkeibp.jp/style/biz/topic/tachibana/media/051104_cyborg/



ああっ、足幡は19才の時に立花隆の『僕はこんな本を読んできた』という本を読んだのですが、立花隆や司馬遼太郎のように、とことんまで調べ尽くして漫画が描きたいよぅ!!
これには卓越した学習能力や仕事のセンスが必要なのですが、足幡鉄鋼所は戦わずして敗北する馬鹿ではありません。でも、正直言って漫画でそれを求めている読者がとっても少ないような気がいたします。発想のなかにもないかんじ・・。これはまず足幡がそういうのを創って教えて魅せなければならないのでしょう。苦難の道です。先人がいない訳ではないのですが・・・。


いまさら改めて勉強がしたくなりました。30にして立つとは言いますが、足幡はある意味でもう立ってはいるような気になってもおりましたよ畜生ゥ!

いやところで、いままでずっと疑問だったのですが『ハチミツとクローバー』のタイトルの由来(意味)ってナニ・・・・・・・・・・・・・?


いろんな人に聞いているのですが未だにわかりません。
かろうじてクローバーの意味らしきエピソードは、本編に収録されているのですが・・・。


足幡が推測する、現在1番有力な説は『ハチミツ(はぐ)とクローバー(森田)』です。3巻表紙などにそのモチーフをかんじます。
というわけで、竹本の一発逆転ラブサクセスは0%ということになりますね、この読みだと・・・。


というわけで、だれか本当の話をおしえてくださいorz。

44723ca0.jpgすっげー!! あえてそのままやるかっ!
小松崎茂の世界だ。心の中に滾るものがあります。
ええ、足幡も科学の力を信じています。


劇場予告ムービー:14.5MB

惑星大怪獣ネガドン  公式サイト

というわけで『はちクロ』はネタがおおいので、

感想2回目。


5巻72ページ。

『なぜ迷うか

 地図がないからじゃない

 オレに無いのは目的地なんだ』


足幡のことばはちがう。


『なぜ迷うか

 地図がないからじゃない

 目的地がないからじゃない

 地図の見方がわからないからだ ━━━━



 というか僕のまわりの大人でその地図を読める人は一人もいなかった。

 みんなよめるフリをしているだけだった。

 ぼくはあせった。

 ぼくの思春期はそこから白紙になった。

 誰も知らないものを どうやってこの僕が見つけろというのだ?

 できうるかぎり遠くの大きな街に出て、そこで探すしかない。

 かならずどこかにいるハズなのだ この地図を創った人間が━━━━。

 』


自分で書いた地図が、元の地図よりずいぶん大きくなってしまった気がする。

それは相変らず読めないままだ。

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